So-net無料ブログ作成
哲学の本 ブログトップ

なぜ私たちは過去へ行けないのか / 加地 大介 [哲学の本]


なぜ私たちは過去へ行けないのか―ほんとうの哲学入門 (魂の本性)

なぜ私たちは過去へ行けないのか―ほんとうの哲学入門 (魂の本性)

  • 作者: 加地 大介
  • 出版社/メーカー: 哲学書房
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本


「ほんとうの哲学入門」という副題にある通り、入門的な、とても読みやすい哲学の本です。
言い換えると、哲学に興味を持ちやすい、とも言えると思います。

何を隠そう、この本に出てくる講義を、私は受けていたのです!!
授業の風景が出てきて、当時はどの考えを支持したんだったっけなんて思っちゃいました。
ちょっと思い出して楽しくなりました(笑)。
でも、読んだのは結構最近です。

前半は、タイトルに示されているような、時間に関する問い。
「ターミネーター」を引き合いに出して、読みやすくしています(私はターミネーター見たことないのですが)。

未来から持参したワイン。
どんなことをしようとも、再び持ってくることになるのだから、割れることはない(飲むことも出来ない)。そして、そのワインは何年ものになるのだろうか。

あと、酋長の踊り。
若者が狩に行き、村に残ったものたちはその成功を踊りで祈る(細かいことはあやふやなので多少違うかも)。
例えば、2日かけて狩場へ行き、2日狩をして、2日で戻ってくるとすると、狩自体は4日目で終了している。
それでも、6日間全て祈りを捧げていないと、意味がないという酋長。
残りの2日間は、過去へ作用しているということなのか。

後半は、鏡に映る姿はなぜ左右が逆になるのか?という空間的な問い。
鏡は左右ではなく、「前後を逆にしている」という考えに私は納得してしまいましたが、加地先生はこれも否定しているようです。
鏡に映ったずいぶん後ろにある文字は、果たしてどのように見えるのであろうか?ちょっと確かめてみたくなりました。距離的な問題で議論されていましたが。

加地先生の他の本も読んでみたいなと思っていますが、私の行く図書館には残念ながら置いていない・・。
ちなみに、トマス・ネーゲルの「哲学ってどんなこと」の本を扱ったのもこの先生です。
タグ:加地大介
nice!(7)  コメント(9) 

脳のなかの幽霊 / V.S.ラマチャンドラン&サンドラ・ブレイクスリー [哲学の本]


脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

  • 作者: V.S. ラマチャンドラン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 単行本


分野としては、脳神経科学になるのだろうか。
(哲学のカテゴリーに入れてしまいましたが)

私が読んだ脳科学系の本としては、1番読みやすく面白い本だと思います。
卒論を書くときに、(哲学専攻ですが)脳科学系の本を多少読みました。
脳科学って面白いです。むしろ哲学より興味を持ちました(^^;

脳科学と哲学と両方で扱っているような内容もあるのです。
この本でも、自己や意識についてとか、クオリアについてとか、最後に出てきます。

机上論ではなく、脳の障害を基にした、実験等を書いた現実の話だから、興味を持ちやすいのだと思います。
幻肢、半側無視、盲視、想像妊娠、カプグラ・シンドローム、サヴァン・シンドロームetc...
興味深い症例がたくさん登場します。
そして、その症例をもとに、脳の仕組みについて迫ります。

文章もとても読みやすいのです。

脳って、とても柔軟性のあるものだと思います。
脳の一部が壊れても、周りがカバーすることができる。
コンピュータには真似できない。

反面、信じられないほど、騙されていたりもする。

世界は、自分の脳というフィルターを通して見ている。存在する。
nice!(4)  コメント(6) 

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門 / トマス・ネーゲル [哲学の本]


哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

哲学ってどんなこと?―とっても短い哲学入門

  • 作者: トマス・ネーゲル
  • 出版社/メーカー: 昭和堂
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 単行本


この本は、大学の哲学入門の授業で扱った本です。
哲学の本では、一番好みの本です。

誰々はこういうことを考えていた、ということの羅列ではなく、問題をいくつかとりあげて、読者に考えさせるようなスタイルの本です。

目次です。

1.はじめに
2.どうやって私たちは何かを知るのだろうか
3.他人の心
4.心-身問題
5.ことばの意味
6.自由意志
7.正しいことと不正なこと
8.正義
9.死
10.人生の意味

これから哲学を学びたい方におすすめです。
この本を読めば、哲学でどんなことが問題にされているのか、なんとなくわかると思います。
そして、そのことについて、自分ならどう考えるのか?と問うことが重要だと思います。

もちろん、過去(現在も含む)の哲学者の考えを学ぶことも意義があると思いますが、哲学するっていうことは、こうした問題について自分なりに考えることだと思っているので(私がその方が好きなだけという説もある・・)、この本はそうした意味で、とても役立つ本だと思います。

この本に出会わせてくれた、先生に感謝です。

※一応、私は哲学専攻でした。
哲学メモのブログをもっていながら、哲学の本の記事は初めてだったりします。

トマス・ネーゲルの本は、割と最近「コウモリであるとはどのようなことか」という本を読みましたが、実を言うとあまり理解できませんでした。
内容が難しい、というよりも、文体というか、言い回しがわかりにくくさせているような気がしました。
同じ内容のものをもっとわかりやすく書いて欲しいな~。
nice!(3)  コメント(4) 
哲学の本 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。